札幌へ「tomoni art」/「チエモク」の旅
グリーンシーズン営業準備中の休業期間に札幌に行ってきました。
新型コロナの感染者急増による北海道の緊急事態宣言から始まり,緊急事態宣言の特定警戒都道府県指定,旭山動物園開園延期の決定…ここ最近の社会の変化に追いつけないです。
というわけで,4月13日月曜日,新型コロナをうつさない・うつらないよう細心の注意を払いながら,まずは札幌の発寒にある「ともに福祉会」にお邪魔しました。
ともに福祉会とは,「就労移行支援事業」「就労継続B型事業」などを行う施設です。ここの就労継続B型事業の活動コースを利用している方を中心に tomoni art の製品をつくっています。
tomoni art gallery
副施設長の石川さんにお話しを伺いました。
旭川のクリスマスマーケットに来ていた tomoni art の製品に出会って一目ぼれしたのがきっかけで,kusa-iroでの販売が始まりました。絵の一つ一つがかわいいですし,見ていると元気をもらえる気がします。ともに福祉会にその秘密が隠されていそうです。
tomoni art の製品を大きく分けると、①原画をもとに作られた製品(カレンダー、プラバンブローチ、ポーチ、エコバッグ、レターセット、付箋などなど)と、②一点ものの布製品(くるみボタン、コースター、モビール、ガーランド、キーホルダーなど)に分けることができます。
ともに福祉会では,月に1回の洞爺町から先生を呼んで行われる創作活動があり、描いたりぬったり貼ったりと思いのままに表現する時間があるそうです。そして、ここで描かれた絵が後々何かの製品の「原画」になるかもしれないのです。自分が描いた絵が製品になれば、かなり誇らしいですよね!参加している皆さんは、かなり意欲的に創作活動に参加しているそうです。
施設のあちらこちらに利用者さんたちの作品が飾られていました。楽しんで製作している様子が伝わってきますので,空間が明るくなりますよね。
そして、週に1回は製品化につながる創作活動。一点ものの製品の布へのハンドプリントやアイロンプリントをしています。また、文房具などの製品を作る作業も手作業で行っているそうです。折ったり貼ったり縫ったりもします。すごいですよね。
個性あふれる原画たち
tomoni art の artist のひとりAさんの原画を見せていただきました。
なんとも味のある素敵な絵ばかりですね!迷いのない線に優しい色使い。シンプルなようで、特徴をよく捉えていますよね。短時間で何枚もさらさらと描きあげてしまうらしいです。似顔絵も得意だとか。
後ほど、作業中のご本人にお会いする機会があったのですが、絵と同じようにほんわか柔らかい雰囲気の方でした。
このような原画が,Aさんの物に限らずたくさん保管されています。本当に置き場所に困るくらいあるのだそうです。その中から新しい製品ができてくるのかもしれませんね。
今日は作業中
作業場も見せていただきました。残念ながら tomoni art の製品づくりの日ではなかったのですが,一人一人に任された作業を黙々と進めていました。写真は無いのですが,クリーニングの作業などもあります。
利用者さん一人一人にあった仕事や訓練があり,tomoni art の活動もあり,製品からも感じられることなのですが,本当に素敵な施設です。
現在の状況は・・・新型コロナの影響が心配です
新型コロナの影響で,月一回の創作活動もここ2カ月は中止になっているそうです。また,各地のイベントへの出店は軒並み中止に。どこもなかなか厳しいですね。イベントを楽しみに待っている方も多いと思いますが,オンライショップhttps://tomoniweb.thebase.in/がありますので,今はそちらからの応援をお願いします!
ともに福祉会の利用者さんたちは全員,公共の交通機関などを使ってご自宅から通所している方ばかり,移動することには感染のリスクが伴います。しかし,もしも新型コロナの感染で施設が閉鎖になってしまったら,規則正しい生活や仕事,tomoni art の活動もすべてできなくなってしまうので,本当に深刻…。日々の生きがいや支えを失うようなものです。本当に,心から,新型コロナ!ともに福祉会には絶対手を出すな!!!!!と思います。
さて,お次は,小沢別にある「Chiemokuファクトリーショップ」へ!
チエさんがいました~!
さて,品薄になっている,定番の黒板消しやアロマペンダントなどを仕入れに来たのもあるのですけれど,大注目の新作「嘉の輪」by coberu(脚の部分が木でできているワイングラスやビアグラスのシリーズ)の実物を見せてもらいたくて来たのです!
1月の「SDGsカードゲーム&エコ箸作り」のイベントに来ていただいた際に,ガラスと木の接着が試行錯誤の連続で・・・という苦労話を聞かせていただいていたので,チエモクの皆さんが長い時間をかけて作り上げた渾身の「嘉の輪」(読み:かのわ)に興味津々です。
きましたー!ぴかぴかのつるつるですよ!ガラスと木という違う素材の物がついているグラスなんて,見たことがありますか???すごいなぁー!という感想しかないですよね。
もちろん,脚の木の部分は油や色移りに強い「液体ガラス塗料」でコーティングされているので,水を弾きます!つるつるした滑らかな触り心地が気持ちいい。
ところで「嘉の輪」ってどういう意味ですか?
「嘉き年輪を重ねていってほしい」という意味だそうです。ちなみにガラス部分との接着面を上から見ると,年輪が見えるつくりになっています。飲み物を飲んでいくと年輪が見えます。大切な人とゆっくりお酒を飲みながら味わう人とのつながりの輪。贈り物にもぴったりです。
木の脚の裏側には,金属のプレートが入っています。木の部分は軽いので,重心を下にもってくることで安定しますね。ちなみに,名入れもできるそうですよ!(名入れはオンライショップからどうぞ https://chiemoku.com/ )
形は4種類あります。これは迷っちゃいますね。どのお酒も好きです。ワインなのか,ビールなのか,日本酒なのか。酒飲みにとっては本当に悩ましいですよね。うーん。いつも飲むのはビールが多いけれど,ちょっといいグラスで飲みたいのってやっぱりワインか,はたまた日本酒か??優柔不断がさく裂しました。お忙しいのにすみません・・・
ちなみに,ロックグラスも開発中だとか。ウイスキーのロック…さすがに飲めないです。でも,スモーキーな香りと木の部分がマッチしそうで素敵です。
ウィーンと音が聞こえていたので,お店側の窓からちらっと工房をのぞかせてもらいました。大きな機械が並ぶ工房。右側の方が,なにやら木を削っている様子。森のともだちの木のお皿の底の部分の加工をしているところだそうです。猫ちゃんたちは,危ないから立ち入り禁止?かな?お昼寝中かな?
チエモク植樹祭@下川町のこと ※中止の決断をされました
冒頭にも書きましたが,チエモクさんを訪ねたのは4月13日のこと。その3日前には,私はフプの森さんを訪ねて下川町へ行っていました。
チエモク製品は下川の木材も使っています。チエモク植樹祭と下川町の森のことも少し教えてもらいました。ざっくり言うと下川町の町営林は60区画に分けてあり,1年に1区画の木材を切り出し,翌年にそこに植樹をする。毎年,伐採と植樹を繰り返し60年でひとサイクルする,つまり,1サイクルで樹齢60年の立派な木が育つという方法で森を育てながら林業を営んでいるわけです。
毎年5月にその植樹のお手伝いにスタッフやお客さんと参加しているそうで,日程も決まり,今年はコナールからぐっちゃんが参加の予定だったのですが…,新型コロナの感染拡大防止のため中止を決められたようです。(※私が訪ねた段階では,町役場に相談してみようと思っていて…とお話しされていたのですが。)ここにも新型コロナの影響が。新型コロナめー!下川町にも絶対入り込むなよ!!!!!と思いますね。
さて,tomoni art と Chiemoku の旅,新型コロナの影響にも負けず営業されていましたが,外出自粛,旅行自粛の影響は計り知れなく・・・しかし,どちらもオンラインショップがありますので,どこからでも応援できます。遠方の方はぜひご利用ください。kusa-iroまで来られる人は,ぜひ見に来てくださいね!
最後に,実はもうひとつ訪ねた素敵な工房があるのですが,長くなってしまったのでその情報はまだ内緒です。Coming soon !
札幌から新商品を入荷しましたよ!ただいま絶賛販売中!
tomoni art のオリジナルプリントトートバッグ(ブラック・レッド・ナチュラル)
「大きさも深さもあり、お買い物や旅行の荷物がたっぷり入ります。チャーミングな「くま」のイラストが目を惹きます!男女問わずユニセックスでお使い頂けるデザインです。
本体サイズ:約H40cm×W48cm×D15cm,持ち手の長さ:60cm,素材:綿100%」 写真・説明HPより
Chiemoku の嘉の輪 ワイングラスhana(左)
「天然木のよろこびグラス、嘉の輪。少し贅沢を したい日のテーブルに。味わうよろこび、ワイングラスhana。嘉の輪 ワイングラス hanaは、その流れるような曲線の美しさが魅力。
ハンノキの柔らかく滑らかな肌触りで、豊かな自然との接点を感じて癒されて欲しいという、coberuのメッセージはそのままに、ワインの色や輝きも同時に楽しめる、これまでになかったグラスを作りました。」 写真・説明HPより