こなろぐ〜旭山コナールのお知らせ〜

忽布にまつわるエトセトラ

昨夜は忽布古丹醸造からヘッドブルワー 鈴木 栄さんに来ていただき、冬の忽布古丹まつり特別企画 ブルワー直伝クラフトビール講座を開催しました。地元旭川の他、札幌などから8名のお客さまにご参加をいただき、19時からの2時間、鈴木さんと参加者の皆さんとで楽しいホップ談義、クラフトビール談義のひとときとなりました。

参加定員が12名だったので、なんとか満席御礼としたかったのですが、あいにく荒れ模様との天気予報もあって外出しにくい夜だったかも知れません。ご参加いただきました皆さまには心から感謝を申し上げます。スタート直後は鈴木さんの自己紹介からホップについての基礎知識。

そしてまずは上富良野産のホップをそれぞれシングルホップで醸した2品種の飲み比べから。「講座」とは言ってもビールのお話ですからまずは乾杯ですね。

続いて南半球、オーストラリアとニュージーランド産のそれぞれ特徴あるホップを使ったに品種の飲み比べ。

それぞれのホップのセールス上の特性と自らの感想を言葉にして比較してみました。最初はなかなかその違いを感じ、表現できなかった参加者の皆さんも自分の言葉でホップ(ビール)の印象を語り始めます。

最後にはオプション体験ってことで、理論値上のIBU100とIBU1000のホップ水?を飲んでみます。

左IBU100 右1,000!!

これにはさすがのビール好きおぢさん二人もしぶーい顔ww

ホップ談義・ビール談義に花の咲いた2時間はあっという間に過ぎて、続きの二次会はこれも定番のFreehouse The Yeastさんで夜遅くまでつづきました!

旭山コナールとして、クラフトビールとの向き合い方を考えた時、場所的に普通の街場のビアバーとは違うわけで、何か独自にできることをいろいろと模索しています。
そういう意味でも今回のブルワーさんにお話を聞けるクラフトビール講座は手前みそながらも良い企画でした。参加のお客さまにも大変喜んでいただけたし、やってよかったなーと。

もちろん、その満足度の高さは鈴木さんの情熱の講義あってのもので、私たちだけで得られたものではありませんが…

忽布古丹醸造はそのビールづくりのコンセプトの一つに「地のホップで醸す」という言葉を掲げています。
現に定番のピルスナー、ペールエール、フルーツエールの三種は全量を上富良野産のホップで、そして準定番ビールの「epitta」はホップに加え、モルトも北海道中標津産のものを使用、純国産、純道産の道産子ビールとなっています。

昨日のお話の中で上富良野で収穫されたホップを保存のためペレットに加工するために岩手県の工場まで運び、ペレット化、そしてそれを再び上富良野に持ってくるというお話がありました。北海道には、というより全国にはその岩手県の工場の他に国産ホップをペレット化できる工場がほぼなく、そこも生産者の特別なつながりでペレット加工をしていただけるようになったとのこと。クラフトビールが一般的な飲み物として数多くの人に受け入れられるようになった今でも、そうした国内のクラフトビールを底ざさえする基盤はまだまだ脆弱なんだなーと感じしてしまった次第。

クラフトビールが正しく日本人の食文化、飲酒文化の一角をにない、私たちの暮らしに定着するには原材料の大半は国内で賄われ、安定して安価で手に入るようになる必要があるはずです。私たちのこうした取り組みがいつか微力ながらも真のクラフトビール文化定着にお役にたてればいいなあと妄想しつつ、次回のイベントを考えている次第。

企画内容が固まりましたらまたお知らせさせていただきますので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

この度は忽布古丹醸造の鈴木さまはじめ、ご協力、ご参加いただいたすべての皆さまに感謝いたします。ありがとうございました!

          
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