旭山コナール的クラフトビールのススメ(プロローグ)
週末金曜日ですが、今年に入ってオミクロン騒動が拡大しつつある状況でコナールへのお客さまはもちろん、動物園にいらっしゃるお客さまも随分減っているように感じます。北海道は再び「まんぼう」の適用を国に正式に要請したとのことで、これでこの週末からしばらくはお客さまがまた激減してしまうのは必至。感染者がいくら増えても重症患者は19日現在でただお一人もいらっしゃらない状況で、本当に「まんぼう」適用に正当性があるのか、甚だ疑問にしか思えないのですが、どういう状況であれ、私たちとしてはお客さまがその時々で喜んでいただけることに最善を尽くすしかないわけで… いったい何ができるのか、どうしたら自分たちも生き残っていけるのか、もっともっと頭に汗をかかせる必要がありそうです。
今日、昔からお世話になっているセンパイが所用ついでにコナールにお立ち寄りくださり、ビールを量り売りでご購入いただきました。地元企業の経営者であるセンパイはコロナ前は今の時期はそれこそ各種団体やお仲間内の新年会やらなにやらで毎日のように外出していたのが、今はすっかり巣ごもりに慣れちゃって、週に3日も会合があるとホントに疲れちゃうってお話されていました。
「もうさ、昔みたいに外にでるより、ウチでかーちゃんとクラフトビール飲んだりする方がよくなっちゃうよなー」って、センパイでさえそう思うに至るこのまる2年に及ぶ外出自粛、人流抑制。コロナ騒動が過去の物になったとしても結局は巣ごもり需要にどう応えるか?という切り口でしか、我々飲食店はこの先、生き残る道はないんでしょうか…
ということで、私たち的には巣ごもり需要対応サービスとしてクラフトビールの量り売りサブスクサービス「コナールドットビアクラブ」を展開しています。月々の定額料金のお支払いで一定回数クラフトビールをチョーお得にテイクアウトできるサービスですが、まだまだ会員数も少ないのが現状。
また、樽ビールの量り売り以外にもKusa-iroでは、北海道内のクラフトビールを常時7〜10ブルワリー、50種類以上販売しております(旭川近郊でこれだけの種類のボトルビールを販売しているお店は多分ないです!)が、旅行で動物園に訪れたお客さまには大変な人気で、お土産や今夜の宿で飲む用にと多数ご購入頂いているのですが、まだまだ地元のお客さまは一部のクラフトビールファンのお客さまが激しくリピって頂いている(いや、いつも本当にありがとうございます。)に留まっておりまして、もっともっと市内のお客さまに認知いただかないことにはと痛切に感じています。
そもそも旭川の皆さんのクラフトビールの認知度は、まだ決して高くはないというのが現状ではないでしょうか。最近でこそ、地域おこし、地方創生の切り口として地元産ホップなどの原料を使ったクラフトビールの醸造が一般紙に紹介されるなど、クラフトビールの認知の高まりを実感する機会は増えましたが、それでも日常的なお酒の選択肢として、「クラフトビール」を上げる人はまだまだ決して多くはないでしょう。
市内ではかつてのクラフトビールの聖地「Morrow’s」の閉店後、新たなるクラフトビールの聖地として「Freehouse-THE YEAST-」さんが旭川のクラフトビールファンのハートをがっちりと掴みつつあります。また地ビール草創期からの老舗「大雪地ビール」さんもしっかりと美味しいビールを作り続けていただいており、クラフトビールがもっともっと市民に広く受け入れられる素地は十分なはず。私たちも負けずに「クラフトビールの美味しさ」を地元旭川の皆さんにもっともっと知っていただく努力をしていかなくてはと、今回のまんぼう発令でその思いを新たにした次第です。
まあ、ここまで長々と書きましたが、要はこのブログでもう少しクラフトビールの魅力を伝える記事を増やしていこう!という話。昨年のブログにも書きましたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ワタクシぐっちゃんは日本ビール文化研究会が主催する「日本ビール検定、通称ひあけん」の2級に合格させていただいておりまして、クラフトビールを普及、啓蒙する重大な使命もあるわけでございます(笑)。皆さんにクラフトビールの魅力をお伝えするのと同時に、自身のさらなるステップアップの勉強も兼ねて「クラフトビールのススメ」なるシリーズ記事を今後、できるだけ定期的に書いてみよう!という今回は長ーい前置きでございました。
今回のまんぼう。先日おくればせながらハナサクカフェとして飲食店の第3者認証を取得したわけですが、果たして規制と保障はどんなアンバイになるやら。次回、第1回は「そもそもクラフトビールとは?」的なお話からスタートしたいと思います。よろしくお願いします!
最近の美味しかったヤツ!
TRANS Brewing【萌】(もえ)
ABV:5.5% IBU:40
Style:Brut IPA
ビールのスタイルは多種多様で、一口でIPA(India Pale Ale インディアペールエール:アイピーエー)といっても、なんだかIPAみたいにいろんな派生スタイルがあります。正直、ボクもこのBrut IPAというスタイルは記憶にある限りは今回初めて始飲んだように思います。アメリカサンフランシスコ生まれのこのスタイルはビールに含まれる糖質がゼロ(限りなく少ない?ちゃんとした定義は後日勉強します。)というのが最大の特徴。糖質が限りなく少ないということは、ドライでIPAの特徴でもある苦味が少ないビールになるということで、最初飲んだ時はまさかIPAだとは思いませんでした。しかしながら、ごくごく飲めちゃうドリンカブルな口当たりにもしっかりとホップの香りを感じるビールで、IPAと知って飲んでも、知らずに飲んでも意外性に満ち溢れています!気になる方はぜひKusa-iroでボトルビールを買ってみてね!