持続可能な観光地域づくりセミナー in 札幌
3日ぶりのこなろぐ更新になってしまいました。
昨日の旭山コナールはお休みで、駐車場の除雪もしなかったので、今朝は除雪からのスタート。冬の平日は動物園にいらっしゃるお客さまも比較的少ないのですが、今は特にインバウンドのお客さまが激減しているのでしょうか?特に静かな旭山となっています。今週にはいって雪が降る日が続いています。ただ、それほど冷え込みは強くなく、冬もピークを過ぎたかな〜と思います。2月もすでに後半、春ももうすぐ・・・のはずですが、週末はまた雪のよう。まだもう少し、冬を楽しむ覚悟?が必要ですね。
先日、札幌で行われた「持続可能な観光地域づくりセミナー」に参加してきました。旭山コナールでは「SDGs」について、私たちのサービス展開の枠組みの中で「できること」に取り組んでいます。
持続可能な世界、持続可能な地域を私たちの子供や孫の世代につないでいけるよう、今、できることからアクションを起こすことが重要だと考えているのです。
( ↑ 当日参加された皆さんにリアルタイムで取られたアンケートの結果。これ面白かった。今度自分のセミナーでも使ってみよう)
旭山コナールにいらっしゃるお客さまの多くは旭山動物園にいらっしゃる観光客の皆さまであり、今でこそ、新型コロナウイルスの影響でインバウンドのお客さまが激減しておりますが、この先、事態が収束したときに、さらには先々に渡り、再び世界からのお客さまに北海道、旭川、旭山を訪れていただけるよう、私たちの地域の観光資源が「持続可能」であることはとても大切です。では、地域の観光資源が「持続可能」ではなくなるとはいったいどんな状態を指すのでしょう?
日本ではすでに人口は減少フェイズに突入していますが、世界の人口はまだまだ増え続けています。加えて経済的に豊かになった国の人たちが「観光」に地球上のあらゆるところに出かけ、その土地の「観光資源」を消費し、時にその消費行動は、その土地で暮らす人の穏やかな日常すらも脅かし始めます。
年間200万人を超す外国人観光客が訪れる北海道美瑛町。SNS映えを狙う観光客が特産のジャガイモ畑を踏み荒らし、地元の農家とトラブルになるなど「観光公害」も深刻化。どうやって解決すればいいのか?https://t.co/VLqf4Ax8v4
— NHKニュース (@nhk_news) June 26, 2019
私たちの身近なところでは美瑛の農家と観光客の問題、そしてオーバーツーリズムにより平穏な日常生活に支障が出始めている京都など、もはや今の状態ではけっして持続可能とは言えない状態が生じています。また、気候変動、海の豊かさ、陸の豊かさの保全など、SDGsのこれらの項目が達成されてないことで持続可能性を失う観光地域も多いことでしょう。美しい自然と文化で人気のパラオ諸島では観光目的で入国する際にはこんなビデオを見せられ、誓約書に署名を求められるそうです。
今回の新型コロナウイルスによりインバウンド旅行客がすでに激減している北海道を始め日本の各観光地では、すでに経済的に大きな影響が出始めています。観光事業者のみならずもはや地域の暮らしに観光客がもたらす影響はよくも悪くも無視できない状態であることはまちがいないでしょう。先日、旭山動物園の坂東園長のブログにこんな記事が掲載されました。
さて一昨年頃から気になっていたことがあります。それは海外からの来園者の方がお土産を買われたときの反応です。動物園は屋外施設なので、雨も降れば雪も降ります。ですからそれぞれの売店さんは、とても素敵なデザインのプラ製のレジ袋を用意していて、買い物をされた商品はその袋に入れてお渡ししているのですが、袋に入れようとするとその袋はいらないと意思表示をする方や、わざわざ買われた物を袋から出して袋を返してくる方が見られるようになり、明らかにその比率が高くなってきていることです。売店の方に話を聞くと日本人ではほとんど見ない行動とのこと。
来園された方が動物たちを見てさすが旭山だと感動し、最後にお買い物をしてエッ!こんな薄っぺらな動物園だったのか!と愕然とされてしまっている危機感を感じています。強い意思表示なのだと感じます。脱プラスチックをはじめとした環境問題に関して欧米のみならずアジア圏でも問題意識、解決意識が急速に高まっています。正直日本は取り残されつつあると感じます。
世界では従来からの評価基準である自然や文化に加え、もはやその地域が「持続可能なエリアであるかどうか」が旅の行き先を決定する重要な要素になりつつあります。旭山はもちろん、上川・大雪エリアを始めとする北海道全域が国内の他の地域の皆さんを始めインバウンド観光客の皆さんに「選ばれる」地域であり続けるために、まずはそれぞれの観光事業者や地域がサスティナブルを考え、今こそそのためのアクションを起こす必要があるのです。
旭山コナールのサスティナブルアクション
以前もご紹介しておりますが、再度ご紹介させていただきます。
脱プラスティックの取り組み〜ハナサクカフェではプラカップやプラケースの使用は極力避け、ストローは生分解性プラスチックを使用しています。上川・大雪セレクトショップKusa-iroでは、プラスティック製レジ袋は使用しておらず、紙袋等による包装、梱包にご協力を頂いております。また、お飲み物のテイクアウトにマイボトルをご持参のお客さまには同時にご購入いただくフードは最大10%オフにてご提供いたします。
道産木材・間伐材の利用〜Kusa-iroでの下川町の間伐材から生まれたエッセンシャルオイルやクラフト製品の販売やアオゾラガーデンでは地域産材を使用したモニュメントの設置やテーブル、イスを使用しています。
明日、東川町にてサスティブルと地方創生を考えるカードゲームワークショップの開催があります。興味のある方はぜひご参加ください。お申込みはこちらから!!
開催日時 2020年2月21日(金) 18:00〜20:30
会 場 東川町複合交流施設 せんとぴゅあⅠ
東川町北町1丁目1−番1号
https://goo.gl/maps/GGFumK6Bkrfzpq9o7
参加費 2,800円(事前決済)※当日のお支払は3,000円となります。
2名同時申し込み 5,000円(事前決済のみ)
3名同時申し込み 6,600円(事前決済のみ)
学生チケット 1,500円(事前決済・当日共)
リピーターチケット 1,500円(事前決済・当日共)
子育て応援チケット 1,500円(事前決済のみ)
主 催 ai-Link SSLO
ファシリテーター 北口 浩之 / 新田 みゆき
https://sdgslocal.jp/facilitator/